#2無償の愛のトラップにかかると配偶者の不倫は終わらない Unconditional Love Does Not Work to Stop Spouse’s affair

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Transcript
[Introduction to the podcast]

Narrator:
夫婦コンサルタント伊藤敏恵の『離婚と不倫がない幸せな結婚を作るための夫婦の心理学』では、今まで、数多くのクライアントの皆さんを離婚の危機から救ってきた夫婦コンサルタント、心理カウンセラー、著者でもある 伊藤敏恵が、心理学的な側面からのアプローチによる、離婚と不倫がない幸せな結婚を作るための秘訣や、夫婦関係の修復方法についてお話します。夫婦関係の修復を望む皆さん、離婚を回避して幸せな結婚生活をおくりたい皆さんは、ぜひ、『夫婦の心理学』を学び、愛と安心がある夫婦関係を取り戻して下さい。

Toshie Ito:
こんにちは。夫婦コンサルタントの伊藤敏恵です。本日は『無償の愛のトラップにかかると配偶者の不倫は終わらない』ということについて、お話させていただきます。

あなたは、無償の愛という言葉を聞いたことがありますか?私の元には、配偶者のモラハラで困っていらっしゃる皆さんや配偶者の不倫で悩んでいらっしゃる皆さんからのご相談が数多く寄せられるのですけれども、配偶者のモラハラに対して、あるいは、不倫をしている配偶者に対して、褒めてあげましょうとか、無償の愛を与えましょう、というようなことをお勧めするカウンセラーさんというのがとても多いようで、私としてね、かなり驚きなんですよね。

私の元には、別のカウンセラーさんのアドバイスどおり、モラハラの配偶者を褒めていたら配偶者のモラハラが悪化したお話だったり、モラハラの配偶者に無償の愛を与えようと頑張ったけど、もう、つら過ぎてできない、という状態になっていらっしゃる方たちからのご相談が、まぁ、絶えない状況だったりもしています。

不思議なことに、夫がモラハラでも、夫が不倫をしていても、常に夫を褒めましょうとか、夫に無償の愛を与えましょうというような、まるでね。同じ1冊の教本をカウンセラー同士で共有して使っていて、どのような状況の皆さんに対しても統一して、『夫を褒めましょう』とか『夫に無償の愛を与えましょう。』という同じアドバイスをしているようにしか思えない状況を私はたくさん、お見受けしているという状態です。

もしかしたら、あなたもインターネット上のどこかで、モラハラな夫でも、褒めて無償の愛を与えてあげればモラハラが止まるとか、不倫をしている夫でも、褒めて無償の愛を与えてあげれば不倫が終わるとか、そのようなアドバイスを見たことがあるかもしれないですよね。

ここで、ぜひ、冷静になって、あなたに考えてみていただきたいことは、そもそも、この『無償の愛』って、一体、どんなものなんだろう?ということなんですよね。

『無償の愛』っていう言葉は、あの、なんだかね。言葉を聞いただけでは、なんとなく、良いイメージがするといいますか、言葉だけですとね。純粋で美しいイメージがするというような感じがしてしまうという方たちもいらっしゃるのではないかな?と私は思うんですけれども、実はこの言葉が、そのトリックのひとつなんですよね。

無償の愛という言葉を聞くと、おそらく、多くの皆さんが、無償の愛を与えることができる人は素晴らしい人で、逆に、無償の愛を与えられない人はダメな人…といいますか、無償の愛を与えることができない人は、愛情深くない人とか、冷たい人というようなイメージを周りから持たれてしまうんじゃないかと、思われる方もいらっしゃると思うんですよね。

あるいは、なかには、無償の愛を配偶者に与えることができなければ、それは、つまり、あなたが配偶者を愛していないからだとか、配偶者に愛を与えることができないあなたが、配偶者の不倫を作り出している、とか、配偶者のモラハラが発生しているのは、あなたが配偶者に愛を十分に与えてあげていないからだ、などといった、まぁ、その変な方向にシフトされてしまうんですよね。

そのため、私の元にご相談にいらっしゃる多くの皆さんが、配偶者に無償の愛を与えることができないご自分を責めていたり、あるいは、不倫相手と恋愛ごっこのようなことをしている配偶者に無償の愛を与えようと頑張って、でも、それをおこなっっている自分がつらくなるだけで、配偶者の不倫はまったく終わらない状況が続いている。

そのような理由から、私の元にご相談にいらしてくださるということが、あの、まぁね、多いという現状なんですよね。私のお話を最後まで聴いてくだされば、おそらく、きちんとご理解いただけると思うんですけれども、『夫に無償の愛を与えましょう』というアドバイスに従っている限り、夫の不倫が終わるということはないですし、モラハラの夫の態度が治るということもないんですよね。

私の元でコンサルティングを受けていらっしゃる皆さんは、現実をきちんとね、理解してくださっている方たちが多いですので、少なくとも、このような、夫を褒めるとか、夫に無償の愛を与える、というような現実的ではない方法で夫の不倫が解決されるとは信じていないと思うんです。

インターネット上で氾濫している効果がない方法や、多くのカウンセラーさんがお勧めしているアドバイスの多くは、モラハラをしている夫は愛に飢えていて寂しい人だから無償の愛を与えてあげましょうとか、不倫をしている夫は妻からの愛に飢えている寂しい人だから無償の愛を与えてあげましょうとか、まぁ、そういったものがね、すごく多いようなんですよね。

しかし、残念ながら、こういった真実ではないことを信じてしまう方たちというのも、一定数、いらっしゃるのでしょうね。

あの、配偶者に愛を与えることが悪いと言っているわけではないんですよ。配偶者に愛がある行為を与えることは、それはそれで、素晴らしいことなんですね。ただ、私が言いたいのは、不倫を終わらせるという目的を考えた場合には、この無償の愛?というこれをね、配偶者に与えても、配偶者の不倫が終わることはないですよ、ということなんですよね。

『無償の愛』というこの言葉。とてもね。なんか、純粋でとても美しい言葉のように聞こえますけれども、でも、実際には、私たちが人間である限り、配偶者に『無償の愛』を与えるということは不可能なんですよね。

おそらく、配偶者に無償の愛を与えるということをアドバイスしていらっしゃる皆さんは、無償の愛の本当の中身というものをご存知ないのだろうな、と私は思うんです。

おそらく、無償の愛に最も近いものというのは、母親から子供への愛。これが、無償の愛に一番近いのではないかな…と私は思っています。しかし、このね、母親から子供への愛ですらも、完全な無償の愛ではないんですよね。理由はなぜかというと、私たちが人間である限り、自分の子供に対しても何らかのことを期待してしまうため、期待をしている限り、完全な無償の愛とは言えないんですよね。

例えば、子供に良い教育を与えた場合、多くのご両親は、自分の子供が良い成績を取ることを期待したりするでしょうし、子供が成功することをね、期待したりすることもあると思うんです。子供がレベルが高い学校を卒業して、良い職業に就く。良いキャリアを確立する。ということを期待したりするご両親は多いんじゃないかな?と思うんですよ。

おそらく、ご自分の子供にまったく期待をしないというご両親は、多分、いらっしゃらないんじゃないかな?と私は思うんですよね。

では、なぜ、多くのご両親は、自分の子供がね、良くなることを期待すると思いますか?理由は、自分の子供が成功すれば、成功した子供を育てた自分自身に価値を感じることができるから。また、自分の子供がね。成績が良い状態になれば、その成績が良い子供を見た周りの人たちは、両親の育て方が素晴らしいと、両親の教育方法が素晴らしいと、ご両親たちに対して良い評価をしてくれると思うんですよね。

それによって、両親側のプライドが満たされたり、何らかの達成感や満足感を感じることができる。というのがあると思うんです。

無償の愛というのは、相手に何も求めないし、相手から何の見返りも期待しないというものであって、相手から何ももらえなくても、ただ、ひたすら、自分からの愛情ある行為を、相手に与え続ける。これが無償の愛の中身なんですよね。

自分が愛を与える相手には何も求めず、何も期待せず、しかも相手から何も受け取らない。これが無償の愛の形なんです。

では、これを夫婦関係や結婚に当てはめて考えてみますと、どうなるかというと、夫に無償の愛を与えるということは、例えば、夫から経済的な援助をしてもらえなくてもOK で、夫から住む家を提供してもらえなくてもOK 。夫から生活費をもらえなくてもOK 。夫から優しくしてもらえなくてもOK で、夫から何もしてもらえなくてもOK。夫には何も見返りを求めない。という状態で、妻だけが夫に愛情ある行為を与え続けるということなんですよね。

さらに付け加えると、もしも無償の愛というのであれば、法的に妻という地位でさえも受け取ってはいけないということにもなるわけです。理由は、法的に妻という地位にいることによって、まぁ、ご主人の職業によっては、社会的にステイタスがある状況になっている方たちもおられるでしょうし、妻という立場でいることによって、何らかの控除があったり、メリットがを受け取っていらっしゃる方たちというのも大勢おられると思うんですよね。

法的な立場での妻になっていることによって、夫に、もしもね。何か万が一のことがあった場合は、財産をもらえる権利がありますし、万が一、夫とね。仮に離婚した場合であっても、妻という立場でいたことによって、夫の年金の一部を年金分割という形でもらうことだった可能なわけですよ。

それも、結婚したことによって、法的に妻という立場を得たことによって発生しているメリットのひとつになるわけですから、ですので、夫から何も受け取らない、ということには、なってないわけなんですよね。でも、無償の愛というのは、相手から何も受け取らない状態で、あなただけが相手に愛情ある行為を与え続けるということになりますから、はたしてね。現実的にそれをできる人というのはこの世界にいるのでしょうか。と私は思うんですよね。

自分の夫に、何も求めず、何の見返りも期待せず、自分から何ももらうことをしない。夫からの愛も、夫から優しさもまったくもらえず、自分だけが、夫に与え続ける。これが無償の愛の中身なんですよ。無償の愛という言葉は、とても美しい言葉のように聴こえますけれども、相手から何も受け取らない。そして、相手には愛がある行動を与え続ける。もしもあなた自身がその状況になったとき、はたして、あなたはそれをできると思いますか?

私自身は、はっきりと断言できますがそんなことはできません。私はね。普通の人間ですので、まぁ、そういったことはとても無理ですね…。基本的に、夫婦というのはギブアンドテイクでなければ成り立たないものなんです。妻が夫から何も受け取れない状況で、妻だけが夫に与えるという関係は成立しませんし、逆に夫が妻から何も受け取れない状況で、夫だけが妻に与えるという関係も成立しないんですよね。

もしも仮に、夫婦のどちらか一方だけが与える側になる場合、もしかしたら、一時的な短期間であれば成立するのかもしれませんけれども、そのような状況が長く続くことは、まずないんですよね。そうなりますと、受け取ることができず、ただ、一方的に与えている側は、そのうち、自分だけが与え続けることが苦しくなって、最終的にはどこかの時点で感情が爆発する。あるいは、その状況に耐えきれなくなって、何らかのアクションを取らざるを得ない状況になる。これがですね。無償の愛というものをね、やり続けた結果になるんです。

配偶者に無償の愛を与えるという方法で、配偶者の不倫が終わると信じている方たちや、配偶者に無償の愛を与えるという方法で、配偶者のモラハラがなくなると信じている方たちは、まぁ、一定数ね、いらっしゃるとは思うんですけれども、私のお話を聴いてくださっている聡明なあなたには、世の中で出回っているこの無償の愛のトリックに、はまらないでいただきたいと私は思っています。

もしもあなたの配偶者が不倫をしていて、もしもあなたが、本気で配偶者に不倫を止めさせたいのであれば、あなたが配偶者におこなうべきことは、適したバウンドリー設定と適したアクションです。このことについては、心理学者である私の主人も同じことを言っておりますので、非常に信憑性がある話だと私は思っています。

不倫をしている配偶者というのは、不倫をしていることによってメリットが発生している場合、残念ながら不倫を止めることはないんですよね。不倫をしている配偶者に対しては、適したバウンドリーと適したアクションを取ることで止めさせることは可能です。

しかし、その適したアクションというのは、多くの皆さんがさんが勧めている配偶者を褒める運動とか、配偶者に無償の愛を与える運動、配偶者のすべてを受け入れる運動、良い妻運動、このようなことではありませんのでご注意下さい。

Narrator:
夫婦コンサルタント伊藤敏恵の『離婚と不倫がない幸せな結婚を作るための夫婦の心理学』を最後までお聴きくださりありがとうございます。離婚や配偶者の不倫を回避して幸せな結婚生活を築くためのスキルや方法について、もっと学びたい方は、ぜひ、伊藤敏恵オフィシャルWEBサイトcoachtoshieito.com をご訪問下さい。あなたの結婚生活が、愛と安心に満ちた幸せな結婚生活になることを心より願っています。